不貞(浮気・不倫)行為をしてしまったとき考えるべきこと

1 離婚請求・慰謝料請求をされる可能性

 配偶者から,不貞行為を突き止められ,離婚を突きつけられたり,慰謝料を請求されたりすること,これは,不貞行為をしてしまったとき,すぐに思い付くことではあるとは思います。

 

しかし,思い付いても具体的にどう対処すればよいか分からないことが多いと思います。
この点については,できる限り早い段階でご相談いただくことをお勧めします。

 

2 会社にばれる(ばらされる)可能性

不貞行為を突き止めた配偶者が,あなたの会社に乗り込む,あなたの不貞相手の会社に乗り込む,これは,一見ドラマのような話ですが,現実にも起こりうることです。
会社に不貞行為がばれた(不貞行為をばらされた)場合,会社から懲戒処分を受けたり,転勤を命じられたりすることもあるかもしれません。

 

しかしながら,会社の業務とは関係のない,純粋な私事での不貞関係について,会社があなたに対して懲戒処分をすることは,権利の濫用として許されないケースもあります。
他方で,取引先の女性と不貞行為に及んだり,会社の同僚と不貞行為をして,職場内を混乱させてしまったりした場合,完全に会社の業務とは関係がないとは言えません。

 

このように,“不貞行為をしてしまった”場合,あなたの会社での立場が悪くなり,懲戒処分や転勤を命じられるなど“労働問題”に発展してしまうこともあります。

 

3 不貞行為に端を発する労働問題

例えばあなたが,会社とは全く関係のないところで不貞行為をして,あなたの不貞行為を知った配偶者が会社にばらしてしまったとしましょう。

 

そして,会社があなたを不貞行為のみを理由として懲戒解雇にしたとしましょう。

この場合,あなたが,この懲戒解雇を無効であると主張して,訴訟を起こすこと(正確には,地位確認訴訟といいますが,詳細は割愛します。)は可能です。

 

しかしながら,このようなトラブルになってしまった会社で今後働き続けるのは業務の面でも心理的にも大変なことだと思います。
このようなことにならないためにも不貞行為をしてしまった後の対応が重要です。

 

4 不貞行為をしてしまったときにすべきこと

残念ながら,唯一の正解は存在しません。
謝って許されることもあれば,許されないこともあります。
ただ,あなたが考えるべきことは,離婚請求,慰謝料請求及び会社にばらされてしまうかもしれない,などと考えるよりも前に,相手方の感情を考えることが大切です。

きれい事ではなく,相手方の感情を考えて,具体的にどのような行動に及んでくるのかを想定することが大事なのです。

 

唯一の対応策はありませんが,それぞれの状況に応じた助言は可能です。
例えば,2や3のような問題が起こる前に,相手方と十分に話し合い,和解契約を締結することも有効です。
この和解契約に,秘密保持特約と言って,夫婦間でのトラブルの有無や内容について,第三者に口外しない旨の条項を入れるなどの対応をすることによって,相手方によって会社にばらされるリスクを低減することは可能です。

 

しかしながら,対応としてすべきは,これだけではありませんし,常にケースバイケースの助言になります。
まずは,悩む前に弁護士にご相談ください!

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