不貞(不倫・浮気)証拠は身近なところにあり!?

1 身近なところの証拠とは?

・現代社会においてほとんどの人が持っているもの
・いつでもどこでも持ち運ぶもの
・人とのコミュニケーションツールとして利用しているもの

 

それは,スマホです!

 

2 なぜスマホか?

あなたは,ご自身のスマホを他人に見せたいですか?
そのような人は少ないと思います。
なぜか?

 

それは,個人のプライバシーが凝縮されているからです。
すなわち・・・・・“不貞”という配偶者の“プライバシー”も凝縮されている可能性が高いのです。

 

3 本当にスマホの中に証拠があるのか?

スマホの中にあるとは限りません。

 

たとえば,Yahoo!やGoogleなどのフリーメールは,IDとパスワードを入れないとログインできませんし(情報にアクセスできない,),不貞をしている配偶者であれば,小まめにログアウトしているかもしれません。LINE,FaceBook及びTwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)も同様です。

 

4 あなたの知らないSNSアカウントやメールアカウントを配偶者が持っていたら??

すぐに見つけるのは困難でしょう。
しかし,意外なところから発見できるかもしれません。
すなわち,アカウントの新規開設やパスワード変更などをした場合,当該SNSから,登録メールアドレス宛に新規開設やパスワード変更などの連絡メールが送られてきます。

 

配偶者が,不用心にも登録メールアドレスをスマホ固有のアドレスにしていた場合,あなたが“たまたま偶然にスマホの中身を見てしまった際”,“秘密”の“SNSアカウントやメールアカウント”を発見してしまうかもしれません。

 

5 メールやSNSのやりとりは証拠になるのか?

それだけで決定的な証拠になることは多くはありません。
決定的な証拠になることがあるとすれば,配偶者と不貞相手の性的行為の場面を写した画像などをメールに添付していたり,SNSにアップロードしていたりして,その本文と画像を入手したような場合でしょうが,そのような画像でも顔が隠れていたり,不鮮明だったりして,個人が特定できない画像であれば証拠としては決定的とは言えません。

 

しかしながら,“不貞証拠”というのは“状況証拠の積み重ね”となることが多いものです。
メールやSNSのやりとりから,出会いの時期,交際開始の時期などが特定できるかもしれませんし,デートの日取りが特定できるかもしれません。

 

また,2人だけの“隠語”がメールやSNSのやりとりの中で用いられていた場合,文脈から,“隠語”の中身が分かるかもしれません。
不貞証拠は,“根気強く”“積み重ねること”が大事です。

 

6 メールやSNSのやりとりを交渉材料に相手方と話し合いをする際の注意点

メールやSNSのやりとりを交渉材料に相手方と話し合いをすることは,相手方が素直に自白したり,いわゆる“逆ギレ”をして自白したりすることもあり得ることです。
しかし,その場では認めても,後日,冷静になって,“そんなことは言っていない。明確な証拠はあるのか”と否定してくる可能性もあります。

 

では,どのような対策が考えられるでしょうか?

① 録音することが有効です。

② また,不貞相手の氏名や不貞をしていた具体的事実(いつ,どこで,誰と,何をしたか)について任意に,紙に書かせることも有効です。

③ ②の場合には,末尾に配偶者に作成日付と署名を任意にもらいましょう。

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