経営者の離婚の特殊性

1 経営者の離婚に際して気をつけるべきポイントは?

① 経営者の財産は多岐に及ぶことが多くので要注意!

② 会社財産と夫婦の財産が混同している場合は要注意!

③ 配偶者を経営者の会社の従業員や株主にしている場合は要注意!

 

2 ①経営者の財産は多岐に及ぶことが多いので要注意!

・経営者は,不動産,動産(高級家具,高級調度品等),預貯金,保険(生命保険等),有価証券(株式その他),自動車,将来の退職金など多岐に及ぶことが多く,財産分与に当たって経営者である配偶者の財産の一覧表を作成するには多くの労力が必要です。そのため,これらの財産の所在等を予め整理しておくことが大事です。

 

3 ② 会社財産と夫婦の財産が混同している場合は要注意!

・ 経営者の事業を株式会社化していれば,経営者個人と株式会社等の法人は別人格として扱われますので,株式会社の財産は,経営者個人の財産とは原則として別物です。

・ しかし,実質個人企業の小さな会社の場合,会社の財産と経営者の家庭の財産がごちゃ混ぜになっていることもしばしばです。その場合,形式的には会社の財産でも実質的には経営者個人の財産と認定されて,財産分与の対象となる場合もあります。離婚の際に会社の財産か経営者個人の財産か揉めないように,日頃から,会社の財産と個人の財産は分けて置きたいものです。

 

4 ③ 配偶者を経営者の会社の従業員や株主にしている場合は要注意!

・離婚をしたからと言って,当然に配偶者が,会社の従業員でなくなったり,株主から外れたりする訳ではありません。

・離婚後にも配偶者との労働契約が続いたり,配偶者が会社の株主だったりすれば,会社の運営に支障を来たす場合もあり得ます。

・離婚の話し合いの際には,配偶者との労働契約や配偶者の株式についても忘れずに話し合い,ワンストップの解決が大事です。

 

5 大変そうなことは分かりました。ではどうすれば良いですか??

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